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新人男優賞:これは見当つかない。そうは言っても『インポッシブル』で三人兄弟の長男役を演じたトム・ホランドは選ばれないか。イギリスの舞台子役として活躍しているせいかその演技力に感心したが、今後に期待したい。予告編しか見ていないパトリシア・フェレイラの“Els nens salvatges”(Los ninos salvajes)の主人公アレックス・モネールは、先だって開催された第5回ガウディ賞で最優秀男優賞を受賞した。エミリオ・ガビラ(“Blancanieves”)の出発はバリトン歌手。日本でも公開されたハビエル・フェセルの『モルタデロとフィレモン』やラテンビート上映の『カミーノ』などに脇役出演、今ではテレビに舞台にと忙しい。1964年生れの経験豊富な「新人」というわけです。最後がホアキン・ヌニェス(“Grupo 7”)、本作が認められて人気テレドラ・シリーズ“Aida”にも出演。この二人のどちらかになると予想しましたが、ホアキン・ヌニェスがゲットしました。
新人女優賞:カルミナ・バリオス(“Carmina o revienta”)かマカレナ・ガルシア(“Blancanieves”)のどちらかが受賞しますと宣言しました。二人はマリベル・ベルドゥとフォルケ賞を争いましたが、マリベルに軍杯が上がったことは先述しました。7歳のときから喫煙しているというカルミナ・バリオスは、もう実物をYouTubeで見て頂くのが一番いい。誇りに思う息子と娘のために出演を承諾したと語る。演技でなく地でやってるんでしょと言われるが「自分自身を演じるのは結構難しいもんですよ、まだ出演料を貰ってないの」と(笑)。フォルケ賞授賞式に親子3人揃って出席、司会者から「カルミナ、タバコ15分ぐらい我慢できる?」と聞かれて、「大丈夫よ」とにっこり。マラガ映画祭で最優秀女優賞を貰った時には感極まって大泣きしたとか。ゴヤ賞でも再び見られるかと予想しましたがライバルの白雪姫に渡ってしまいました。1954年セビーリャはトリアナ地区の生れ、59歳の新人にしては大変な貫禄です(笑)。
マカレナ・ガルシア、またしてもスター誕生です。本作が映画デビュー、テレビ出演も2010年からというから女優歴は3年足らず。しかしサンセバスチャン映画祭の銀貝賞女優賞に選ばれるという文字通りのシンデレラ・ガール。フォルケ賞は逃しましたが欲しかったのはコチラでした。1988年生れのマドリっ子。今年6月に、’Premio Un Futuro de Cine’ という若い俳優に与えられる賞を受賞しました。その短い経歴にもかかわらず審査員たちの惜しみない賞讃を受けたようです。いずれラテンビート上映、劇場公開などのタイミングを見計らってアップしたい。
長編ドキュメンタリー賞:例年片隅に追いやられがちなセクションですが、今年は個人的に気になる作品があるので触れました。昨年からノミネートが確実視されていたのがエリアス・レオン・シミニアニの“Mapa”。彼は数々の受賞歴もある短編を手掛けており、昨年も“El premio”(2010)が短編ドキュメンタリー賞にノミネートされました。初の長編となる本作は既に「セビーリャ・ヨーロッパ映画祭‘12」でベスト・ドキュメンタリー賞、タラゴナ映画祭でもデビュー作に贈られるオペラ・プリマ賞を受賞しています。
最近4年間の自分自身の日常を語ったもので文学で使用される新語オートフィクションのジャンルにあたります。「厳密な事実をもとにした虚構」とでも言えばいいでしょうか。彼によればパワー・ポップの分野で活躍しているシンガーソングライターの「マシュー・スウィートの“Walk out”が映画の真意」とか。‘When you look into a mirror’という歌詞で始まるところから鏡がキイポイント、そしてつまらなかったら途中退場もオーケーなんでしょう。じゃあ、自作自演のフィクションですか?「いいえ、ここで語られていることは100%現実です」ときっぱり。オリジナル・メーキングをYouTubeで覗くなら一目瞭然、そのユニークさに飲み込まれます。
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