新「ミューズ」はエンマ・スアレスとアドリアナ・ウガルテ
★前回「イベロアメリカ・プラチナ賞」記事でアドリアナ・ウガルテがアルモドバルの新「ミューズ」とアナウンスしましたが、エンマ・スアレスも今まで一度もクロスしませんでした。二人は同じ女性<フリエタ>に扮します。若いフリエタにアドリアナ、円熟期のフリエタにエンマ・スアレス、舞台背景は1980年代末期から現代までのフリエタの辛い30年間が語られます。1980年代後半は、いちいちタイトルを挙げないでも、アルモドバル女性映画に特徴的な時代設定です。欧米から半世紀ほど遅れてやってきた民主主義が根付き始め、なんとかEUの仲間入りができた時代です。「女性路線だが、あくまでアルモドバル・ワールドに徹し、ゴテゴテせず、ユーモアは控えめ」ということです。男性目線か女性目線かどっちでしょうか。女性映画の触れ込みでも、結果的に<
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