テーマは父性についての考察
★結果は無冠に終わりましたが、オフィシャル・セレクションにノミネートされていたマルク・レチャの“Un dia perfecte per volar (Un dia perfecto para volar)”が静かな感動を呼び起こしていたようです。オリジナル版はカタルーニャ語です。父親と7歳になる息子ロックの物語。子供は父親手作りの凧を空高く揚げたいと思っている。風が吹いてくるが一人で揚げられない、凧の糸が灌木の茂みに引っ掛かってしまって解けない、父親の手助けが必要だ。自然のまっただ中で、父と子はゆったりと過ごす。息子にせがまれて、父親はいつもお腹をすかしている巨人の話、幻覚キノコや赤い耳のウサギの話を語っている。次第に現実と幻想の境がぼやけていく。これは父性とは何かについての個人的な考察だ。
(サンセバスチャン映画祭に出席した出演者とスタッフ、右端がレチャ監督)
“Un dia perfecte per volar (Un dia perfecto para volar)
セコメントをする