『殺せ』のA・フェルナンデス・アルメンドラスの新作は実話が素材
★長編4作目となるアレハンドロ・フェルナンデス・アルメンドラスの“Aqui no ha pasado nada”は、実際にチリで起きた事件に着想を得て製作された。チリのオスカー賞代表作品にも選ばれた『殺せ』(2014)も実話に基づいていたが、今回は右派政党「国民革新党RN」の前上院議員カルロス・ラライン・ペーニャの息子マルティンが引き起こした飲酒運転による人身死亡事故から着想されたフィクション。上流階級に属する有名政治家の子息が起こした事件だが、無罪放免になってセンセーショナルな話題を提供した。この「マルティン・ラライン事件」は、三権分立は名ばかりのチリ民主主義の脆弱さを露呈、これがチリの現実というわけです。
4)“Aqui no ha pasado nada” (“Much Ado About Nothing”)
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