続 フアン・アントニオ・バルデムの「あるサイクリストの死」
2020-05-15


 内戦の爪痕、貧富の二極化が鮮明

 

50年代半ばのマドリードが舞台、撮影の大半はチャマルティン・スタジオ、ロケ地はマドリードとその近郊で行われた。ですから事故現場となるマドリード郊外の深夜のような静寂と暗闇は、現実だったと考えていい。雨に濡れた石畳が薄暗い街灯の光の中で映える、モノクロならではの美しさです。

 まだ石畳だった。時刻は夕食前だというのに、あの荒涼とした風景には胸を突かれます。

 チャマルティン・スタジオは19421


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