デヴィッド・クローネンバーグに栄誉賞*サンセバスチャン映画祭2022 S
2022-09-26


★受賞スピーチ「人生のある時点で生涯功労賞を受賞することは、もう映画を撮るのは止めるというメッセージであり、そう自分に言い聞かせる一つの方法だと思っていました。『もう充分だ、止めなさい』と。しかし、時間が経つにつれて、特にこのような賞を、長い歴史があり美しい街で開催される映画祭で頂けて、そうじゃないと思い直しています。この賞は、映画を作り続けるための励ましとして受け取ります」とスピーチした。また「アートは規範を揺るがすものであり、困難で暴力的、かつ破壊的で不安定な人間性の側面に取り組むという意味で、しばしばアートは犯罪であると考えてきました。ある意味でアートは、私たちが理解できるように、地球上で市民生活を続けるために必要である事柄を表現する方法を与えることによって、文明に寄与しています。昨今起こっている出来事を考えるに、かつてないほどアートの犯罪は焦眉の急です。それで私は、犯罪映画バンザイ!と言いたい」と。あと3ヵ月で80代の大台に乗りますが、制作意欲は以前と変わらない。

 

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 (右手にいるのがホセ・ルイス・レボルディノス)

 

★最初に監督の代表作、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05)、『イースタン・プロミス』(07)、『危険なメソッド』(11)に主演したヴィゴ・モーテンセンがビデオでお祝いのメッセージを送ってきた。彼は2020年のドノスティア栄誉賞受賞者で、その節、監督からお祝いのビデオ・メッセージをもらっていた。彼の初監督作品「Falling」も正式出品され、クローネンバーグは本作に脇役でしたが出演していた。監督はカナダ、俳優はアメリカと出身国は異なっていますが、二人とも父方の祖父がデンマーク人という縁で結びついているようです。ヴィゴは語学の才人でデンマーク語も堪能です。

 


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