カナダの監督デヴィッド・クローネンバーグにドノスティア栄誉賞
★9月21日、ビクトリア・エウヘニア劇場において、カナダの監督、脚本家、製作者、俳優のデヴィッド・クローネンバーグ(トロント1943)のドノスティア栄誉賞の授賞式がありました。ガラの進行役は本祭の総ディレクターホセ・ルイス・レボルディノス、彼はクローネンバーグ映画を「私たちの人間的な資質の隠された側面を描いている。それは普段は見せないものだが基本的な部分であり、私たちの現実の姿である」と端的に紹介した。
★プレゼンターは『アレックス』や『CLIMAX クライマックス』の問題作を撮っているフランスの監督ギャスパー・ノエ、キャリア&フィルモグラフィーを含めた長い祝辞のあと、やっと登壇した受賞者は、鳴りやまぬ拍手にしばしスピーチができなかった。ノエ監督はブエノスアイレス生れだがパリに在住して、両国の国籍を持っている。「クローネンバーグは映画に生物学者、外科医や精神科医が探索すると思われる新しいテーマやトリックを持ち込んで、異常で不穏だが円熟したプリズムを通して、私たち自身の存在を再考させてくれた」と称揚した。ガラの後、カンヌ映画祭2022に出品された最新作「Crimes of the Future」が上映された。
(ノエ監督からトロフィーを受け取る受賞者)
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