人間の複雑さについての繊細で知的、辛辣で的確なシリアスコメディ
(パパ業は思うほどラクな仕事ではありません)
★前回の「Upon Entry / La llegada」と同じ、第26回マラガ映画祭2023でノミネートされたフェリックス・ビスカレトの辛口コメディ「Una vida no tan simple」がスペインで公開されました。各紙誌の評価は軒並みポジティブです。既に若者とは言えない、かといってシニアとも言えない宙ぶらりんの40代男性の悲哀が語られる。マラガでざっと紹介しましたが、日本の40代でも似たような傾向がみられることや贔屓の監督とキャスト陣ということで改めて紹介します。現代のように不確実性のなかで生きていくには、なりたかった自分になれないのは致し方ないのか、軽率に父親になってしまったことが悪かったのか、何処で間違ってしまったのか。こどもを持ってしまった中産階級カップルの繊細な可笑しさを失わない寓話。
*「Una vida no tan simple」の作品紹介は、コチラ⇒2023年03月14日
* 監督キャリア&フィルモグラフィー紹介は、コチラ⇒2017年11月11日
(左から、ミキ・エスパルベ、オラヤ・カルデラ、フェリックス・ビスカレト監督、
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