カルラ・シモンの新作「Romeria」*カンヌ映画祭2025
2025-05-08


Romeria」はカルラ・シモン「家族三部作」の完結編

 

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★第78回カンヌ映画祭2025コンペティション部門ノミネート作品は、前回アップしたオリベル・ラシェの「Sirat」とカルラ・シモン(バルセロナ1986)の「Romeria」の2作。ラシェ監督はカンヌの常連ですが、シモン監督は長編は初めてです。ただデビュー作『悲しみに、こんにちは』2作目『太陽と桃の歌』が公開されているから、日本での認知度はシモンのほうが高いかもしれない。マラガ映画祭2023のマラガ才能賞を受賞したときのインタビューで、次回作Romeria」で「自分の家族についての三部作を完結します」と述べていた通りになりました。デビュー作で監督自身を、2作目で母方の家族を、そして今回の新作で父方の家族を語ります。6歳のときに両親を薬物依存のエイズで失うという複雑な事情から、監督を取り巻く大人たちの善意の嘘でフラストレーションを抱えながら育ちました。新作では『悲しみに、こんにちは』の少女フリーダは18歳になり、マリナとなって登場します。

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