ホセ・コロナド、ルイス・マリアスの新作”Fuego”出演
2014-03-20


★ネストルF. デニスのデビュー作Crisisを撮影中と思っていたら、2015年公開予定のFuegoの撮影も開始されるようで、先日ビルバオでルイス・マリアス監督以下出演者一同揃ってのお披露目がありました。(写真:中央が挨拶をするコロナド、真後ろがマリアス監督、左から2人目がアイダのようです)

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11年前にETAのテロリストに妻を殺害され、娘は両脚切断という悲劇に見舞われた警察官の復讐劇。この警察官カルロスにコロナド、娘アルバにアイダ・ホルチ、テロリストの妻オイアナOhianaにレイレ・ベロカル、その息子アリツァAritzGorka Zufiaurreという布陣です。

 

★脚本も手がけるマリアス監督によると、「テロの暴力で犠牲になった側とテロ行為をした側を交錯させて物語を進行させたい」。テロを受けた側の苦しみと心理的葛藤、テロで解決しようとした側の政治的理由の複雑さ、その両面を描きたいということです。「登場人物はそれぞれ社会観、政治信条、イデオロギーが異なっており、各々の過去とその傷を抱えている。物語のベースはそれに対峙する人々の未来を描きたい」とも語っています。「テロリストに法の裁きを受けさせたい」という主人公カルロスの考えはタテマエでしかない。自分の妻と娘が味わった苦しみを「テロリストの妻と息子にも同じように与えたい」がホンネである。ただの復讐劇ではないようです。

 


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