(リカルドとダナ、映画から)
★フアン・ディエゴ(1942年セビリャ生れ)が下半身不随の老ヒッピーのリカルドを演じます。車椅子で出発、ヨーロッパを横断してインドに到達しようと旅に出る。勿論死出の旅です。わざわざ何でインドまで行って死にたいのか。ずっと車椅子の撮影だから、ディエゴは断るだろうと思ったと監督。ディエゴ自身も「自分とかけ離れたもの、下半身不随とかヒッピーとかね、そういう役は好きじゃない」と。まず撮影前の5カ月間、車椅子で暮らしてみることにした(!)。散歩も車椅子、知り合いやファンが「どうしたんだい?」と(笑)。座りづめで体は浮腫むし、車椅子から転落しそうになるしで恐怖だったそうです。しかしそうこうしているうちに何故リカルドがインドで死にたいかが理解できるようになった。萎えた足で椅子に縛り付けられた人生がどんなものかが理解できたと。「死を望むのは、人生をこよなく愛しているから」です。ノミネーション1個でも日本上陸が待たれます。
★監督をご紹介しておきます。チェマ・ロドリゲス、1967
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