アルモドバル新作「Amarga Navidad」は悲喜劇――痛みとユーモア
(ビクトリア・ルエンゴ、監督、パトリック・クリアド、バルバラ・レニー)
★6月9日、昨年10月に発表された新作「Amarga Navidad / Bitter Chrismas」が、カナリア諸島のランサローテ島でクランインした。ペドロ・アルモドバルの24作目となる本作は、監督自身の12編からなる短編集 “El ultimo sueno”(Reservoir Books2023年4月13日刊)におさめられた《Amarga Navidad》と、チャベラ・バルガスの歌曲 “Amarga Navidad” をミックスしたものがベースになっているそうです。短編集のタイトルになった《El ultimo sueno》は、母親の死を題材にした短編集のなかでも最も完成度の高い、自身もお気に入りの1編とか。因みに第57回カンヌ映画祭2004のオープニングを飾った『バッド・エデュケーション』は、同短編集の《La visita》がベースになって映画化された。彼は2002
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