実話にインスパイアされた犯罪ドラマ――カルメン・マチが刑事役
★バレンシア州パトライスで2017年8月16日に起きたアントニオ・ナバロ・セルダン刺殺事件をベースにしている。計画犯が被害者の若い未亡人、実行犯が冴えない中年の愛人というお膳立て、メディアの視聴率アップに貢献した事件でした。TV局は特集を組んだり、ドキュメンタリーを制作するなどしたので、スペインでは「パトライスの邪悪な未亡人」(“La viuda negra” de Patraix)として誰もが知っている殺人事件でした。Netflix は「サスペンス、ミステリー」ドラマと宣伝していますが、犯罪ドラマには違いありませんが、サスペンスやミステリーなど期待しないほうがいい。
★オリジナル・タイトルは「La viuda negra」ですが、邦題は思わせぶりな『ヴューダ・ネグラ 黒蜘蛛の企み』となり、なんともはや恐れ入ります。カルメン・マチやトリスタン・ウジョアがクレジットされていなければ多分見ない邦題です。英語題「A Widow’s Game」も感心しませんが、こちらのカタカナ起こしのほうが余程ましです。タイトルは自由に付けてよい決まりですが作品の顔でもあるので、無い知恵を絞らないでもらいたい。基本データ、スタッフ&キャスト、ストーリーは以下の通り。
「La viuda negura」
製作:Bambu Producciones / Netflix
監督:カルロス・セデス
脚本:ラモン・カンポス、ジェマ・R・
セコメントをする